万葉集: つつじを詠んだ歌

2006年06月18日(日)更新


つつじは、今ではポピュラーな花で、その種類も非常に多いのですが、万葉集では意外と少ないのですよね。歌の中では、「つつじ」と単独で詠まれないで、「岩つつじ」「白つつじ」などと、詠まれています。五音にして調子を整えるためもあったのでしょう。

「岩つつじ」は、岩場などに生えているのですが、現在の「さつき」の原種とされています。なお、「さつき」は「さつきつつじ(5月に咲くツツジの意)」からきているとのことです。

つつじ 撮影(1997) by きょう

0185: 水伝ふ礒の浦廻の岩つつじ茂く咲く道をまたも見むかも

0434: 風早の美穂の浦廻の白つつじ見れども寂しなき人思へば

0443: 天雲の向伏す国の武士といはゆる人は.......(長歌)

0971: 白雲の龍田の山の霜露に色づく時に.......(長歌)

1188: 山越えて遠津の浜の岩つつじ我が来るまでにふふみてあり待て

1694: 栲領巾の鷺坂山の白つつじ我れににほはに妹に示さむ

1905: をみなへし佐紀野に生ふる白つつじ知らぬこともち言はえし我が背

3305: 物思はず道行くゆくも青山をふりさけ見れば.......(長歌)

3309: 物思はず道行くゆくも青山をふりさけ見れば.......(長歌)