撮影(2002) by きょう

竹/篠(しの)

竹はイネ科の多年生植物です。日本では孟宗竹(もうそうちく)という種類が代表的ですね。竹の子は食べられますし、大きく育って竹林を形成すると鑑賞用にもなりますし、幹を切って器などに使うことができ、とても重宝な物ですね。

篠(しの)は、小さく細い竹のことを指すようです。

竹/篠(しの)を詠んだ歌

細く背丈の小さな竹は、「小竹/細竹(しの)」として万葉歌に多く詠まれています。「さす竹の」というように「大宮」「宮人」などを導く枕詞として使われる場合もあります。また「とよをる(しなやかな)」を導く「なよ竹」が使われている歌もあります。

0045: やすみしし我が大君高照らす日の皇子.......(長歌)

0217: 秋山のしたへる妹なよ竹のとをよる子らは.......(長歌)

0379: ひさかたの天の原より生れ来る神の命.......(長歌)

0420: なゆ竹のとをよる御子さ丹つらふ我が大君は.......(長歌)

0824: 梅の花散らまく惜しみ我が園の竹の林に鴬鳴くも

0955: さす竹の大宮人の家と住む佐保の山をば思ふやも君

1047: やすみしし我が大君の高敷かす大和の国は.......(長歌)

1050: 現つ神我が大君の天の下八島の内に国はしも.......(長歌)

1121: 妹らがり我が通ひ道の小竹すすき我れし通はば靡け小竹原

1276: 池の辺の小槻の下の小竹な刈りそねそれをだに君が形見に見つつ偲はむ

1349: かくしてやなほや老いなむみ雪降る大荒木野の小竹にあらなくに

1350: 近江のや八橋の小竹を矢はがずてまことありえむや恋しきものを

1412: 我が背子をいづち行かめとさき竹のそがひに寝しく今し悔しも

1677: 大和には聞こえも行くか大我野の竹葉刈り敷き廬りせりとは

1830: うち靡く春さり来れば小竹の末に尾羽打ち触れて鴬鳴くも

2478: 秋柏潤和川辺の小竹の芽の人には忍び君に堪へなくに

2754: 朝柏潤八川辺の小竹の芽の偲ひて寝れば夢に見えけり

2773: さす竹の世隠りてあれ我が背子が我がりし来ずは我れ恋めやも

3093: 小竹の上に来居て鳴く鳥目を安み人妻ゆゑに我れ恋ひにけり

3327: 百小竹の三野の王西の馬屋に.......(長歌)

3474: 植ゑ竹の本さへ響み出でて去なばいづし向きてか妹が嘆かむ

3758: さす竹の大宮人は今もかも人なぶりのみ好みたるらむ

3791: みどり子の若子髪にはたらちし母に抱かえ.......(長歌)

4286: 御園生の竹の林に鴬はしば鳴きにしを雪は降りつつ

4291: 我が宿のい笹群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも

補足

更新日: 2016年12月04日(日)