さなかづら 撮影(1999) by きょう

真葛(さなかづら)

モクレン科サネカズラ属の常緑つる性の真葛(さねかずら)です。花は夏に咲き、秋に赤く丸い実をつけます。写真は赤くなる前のものです。枝に粘液があり、鬢(びん)付け油の原料として使われるので、江戸時代には美男葛(びなんかずら)とも呼ばれたそうです。

真葛(さなかづら)を詠んだ歌

万葉集には10首以上に載っています。「真葛(さなかづら)」が「後も逢ふ」などを導く枕詞(まくらことば)として使われている歌もあります。

0094: 玉櫛笥みむろの山のさな葛さ寝ずはつひに有りかつましじ

0101: 玉葛実ならぬ木にはちはやぶる神ぞつくといふならぬ木ごとに

0102: 玉葛花のみ咲きてならずあるは誰が恋にあらめ我れ恋ひ思ふを

0207: 天飛ぶや軽の道は我妹子が里にしあれば.......(長歌)

2296: あしひきの山さな葛もみつまで妹に逢はずや我が恋ひ居らむ

3070: 木綿畳田上山のさな葛ありさりてしも今ならずとも

3071: 丹波道の大江の山のさな葛絶えむの心我が思はなくに

3073: 木綿包み白月山のさな葛後もかならず逢はむとぞ思ふ

3280: 我が背子は待てど来まさず天の原.......(長歌)

3281: 我が背子は待てど来まさず雁が音も.......(長歌)

3288: 大船の思ひ頼みてさな葛いや遠長く.......(長歌)

補足

更新日: 2017年05月21日(日)