2000年8月7日(月)更新
オミナエシ科の多年草。日当たりの良い山地や草原に生え、初秋に黄色い小さな花を咲かせます。粟花(あわばな)ともいいます。原産地は、日本、ですよ。
万葉集には14首に登場します。秋のきれいな花として詠んでいる歌と、他の多くの花と同じように女性を表現している歌とがあります。
「佐紀」の枕詞として使われていることもあります。その当時、秋の佐紀には、女郎花が咲き乱れていたのでしょうか。
0675: をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみかつても知らぬ恋もするかも
1346: をみなへし佐紀沢の辺の真葛原いつかも繰りて我が衣に着む
1530: をみなへし秋萩交る蘆城の野今日を始めて万世に見む
1534: をみなへし秋萩折れれ玉桙の道行きづとと乞はむ子がため
1538: 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花
1905: をみなへし佐紀野に生ふる白つつじ知らぬこともち言はえし我が背
2107: ことさらに衣は摺らじをみなへし咲く野の萩ににほひて居らむ
2115: 手に取れば袖さへにほふをみなへしこの白露に散らまく惜しも
2279: 我が里に今咲く花のをみなへし堪へぬ心になほ恋ひにけり
3943: 秋の田の穂向き見がてり我が背子がふさ手折り来るをみなへしかも
3944: をみなへし咲きたる野辺を行き廻り君を思ひ出た廻り来ぬ
3951: ひぐらしの鳴きぬる時はをみなへし咲きたる野辺を行きつつ見べし
4297: をみなへし秋萩しのぎさを鹿の露別け鳴かむ高圓の野ぞ
4316: 高圓の宮の裾廻の野づかさに今咲けるらむをみなへしはも