撮影(2001.07.13) by きょう

撫子(なでしこ)

ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。秋の七草の一つです。7月〜10月にかけて河原や野原に咲いています。花の先が細かく切れ込んでいるのが特徴です。大体は淡い紅色ですが、白い花もあります。

撫子(なでしこ)を詠んだ歌

万葉集には26首に登場します。もちろん、山上憶良秋の七草の歌にも登場します。

0408: なでしこがその花にもが朝な朝な手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ

0464: 秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも

1448: 我がやどに蒔きしなでしこいつしかも花に咲きなむなそへつつ見む

1496: 我が宿のなでしこの花盛りなり手折りて一目見せむ子もがも

1510: なでしこは咲きて散りぬと人は言へど我が標めし野の花にあらめやも

1538: 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花

1549: 射目立てて跡見の岡辺のなでしこの花ふさ手折り我れは持ちて行く奈良人のため

1610: 高円の秋野の上のなでしこの花うら若み人のかざししなでしこの花

1616: 朝ごとに我が見る宿のなでしこの花にも君はありこせぬかも

1970: 見わたせば向ひの野辺のなでしこの散らまく惜しも雨な降りそね

1972: 野辺見ればなでしこの花咲きにけり我が待つ秋は近づくらしも

1992: 隠りのみ恋ふれば苦しなでしこの花に咲き出よ朝な朝な見む

4008: あをによし奈良を来離れ天離る鄙にはあれど我が背子を.......(長歌)

4010: うら恋し我が背の君はなでしこが花にもがもな朝な朝な見む

4070: 一本のなでしこ植ゑしその心誰れに見せむと思ひ始めけむ

4113: 大君の遠の朝廷と任きたまふ官のまにまみ雪降る.......(長歌)

4114: なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほひ思ほゆるかも

4231: なでしこは秋咲くものを君が家の雪の巌に咲けりけるかも

4232: 雪の嶋巌に植ゑたるなでしこは千代に咲かぬか君がかざしに

4442: 我が背子が宿のなでしこ日並べて雨は降れども色も変らず

4443: ひさかたの雨は降りしくなでしこがいや初花に恋しき我が背

4446: 我が宿に咲けるなでしこ賄はせむゆめ花散るないやをちに咲け

4447: 賄しつつ君が生ほせるなでしこが花のみ問はむ君ならなくに

4449: なでしこが花取り持ちてうつらうつら見まくの欲しき君にもあるかも

4450: 我が背子が宿のなでしこ散らめやもいや初花に咲きは増すとも

4451: うるはしみ我が思ふ君はなでしこが花になそへて見れど飽かぬかも

補足

更新日: 2012年06月17日(日)