
むろの木
むろの木は、ヒノキ科ビャクシン属の鼠刺し(ねずみさし)です。4月頃に、花をさかせます。杉の葉に似た葉が細く鋭く、鼠さえも刺すことができることから、鼠刺し(ねずみさし)という名がついたそうです。ネズとも呼ばれます。
むろの木を詠んだ歌
万葉集に樒(しきみ)を詠んだ歌は、七首あります。
0446: 我妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき
0447: 鞆の浦の礒のむろの木見むごとに相見し妹は忘らえめやも
0448: 礒の上に根延ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか
2488: 礒の上に立てるむろの木ねもころに何しか深め思ひそめけむ
3600: 離れ礒に立てるむろの木うたがたも久しき時を過ぎにけるかも
3601: しましくもひとりありうるものにあれや島のむろの木離れてあるらむ
3830: 玉掃刈り来鎌麻呂むろの木と棗が本とかき掃かむため

