撮影(2012.04) by きょう

藤(ふじ)

豆科のツル性の落葉樹です。ツルは右巻きで、4月~5月に小さな花が沢山垂れ下がります。

藤(ふじ)を詠んだ歌

万葉集では藤は、藤波と表現されることが多いです。また、海女(あま)の藤衣(ふじころも)と表現されているものは、つるの繊維で織った粗末な衣のことのようです

0330: 藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君

0413: 須磨の海女の塩焼き衣の藤衣間遠にしあればいまだ着なれず

1471: 恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり

1627: 我が宿の時じき藤のめづらしく今も見てしか妹が笑まひを

1901: 藤波の咲く春の野に延ふ葛の下よし恋ひば久しくもあらむ

1944: 藤波の散らまく惜しみ霍公鳥今城の岡を鳴きて越ゆなり

1974: 春日野の藤は散りにて何をかもみ狩の人の折りてかざさむ

1991: 霍公鳥来鳴き響もす岡辺なる藤波見には君は来じとや

2971: 大君の塩焼く海人の藤衣なれはすれどもいやめづらしも

3075: かくしてぞ人は死ぬといふ藤波のただ一目のみ見し人ゆゑに

3248: 敷島の大和の国に人さはに満ちてあれども.......(長歌)

3504: 春へ咲く藤の末葉のうら安にさ寝る夜ぞなき子ろをし思へば

3952: 妹が家に伊久里の杜の藤の花今来む春も常かくし見む

3993: 藤波は咲きて散りにき卯の花は今ぞ盛りと.......(長歌)

4042: 藤波の咲き行く見れば霍公鳥鳴くべき時に近づきにけり

4043: 明日の日の布勢の浦廻の藤波にけだし来鳴かず散らしてむかも

4187: 思ふどちますらをのこの木の暗の.......(長歌)

4188: 藤波の花の盛りにかくしこそ浦漕ぎ廻つつ年に偲はめ

4192: 桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに.......(長歌)

4193: 霍公鳥鳴く羽触れにも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花

4199: 藤波の影なす海の底清み沈く石をも玉とぞ我が見る

4200: 多胡の浦の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため

4201: いささかに思ひて来しを多胡の浦に咲ける藤見て一夜経ぬべし

4202: 藤波を仮廬に作り浦廻する人とは知らに海人とか見らむ

4207: ここにしてそがひに見ゆる我が背子が.......(長歌)

4210: 藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山霍公鳥などか来鳴かぬ

補足

更新日: 2014年05月04日(日)