万葉集: 馬酔木(あしび/あせび)を詠んだ歌

2003年5月25日(日)更新


ツツジ科の有毒植物で、殺虫剤に使われたとのことです。4月から5月にかけて、枝の先に壷の形をした白い花をつけます。

馬がこれを食べると苦しむので馬酔木という名前がついたということですが、本当に馬が食べる訳ではありません。

撮影(1997) by きょう

0166: 磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君が在りと言はなくに

1128: 馬酔木なす栄えし君が掘りし井の石井の水は飲めど飽かぬかも

1428: おし照る難波を過ぎてうちなびく草香の山を.......(長歌)

1868: かはづ鳴く吉野の川の滝の上の馬酔木の花ぞはしに置くなゆめ

1903: 我が背子に我が恋ふらくは奥山の馬酔木の花の今盛りなり

1926: 春山の馬酔木の花の悪しからぬ君にはしゑや寄そるともよし

3222: 三諸は人の守る山本辺は馬酔木咲く末辺は椿花咲くうらぐはし山ぞ泣く子守る山

4511: をしの住む君がこの山斎今日見れば馬酔木の花も咲きにけるかも

4512: 池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入れな

4513: 礒影の見ゆる池水照るまでに咲ける馬酔木の散らまく惜しも


万葉集の草花