万葉集: 三輪山(みわやま)

2006年02月19日(日)更新


奈良県桜井市三輪の山です。万葉集では、三諸(みもろ)の山と詠まれることがあります。ただし、三諸(みもろ)の山と詠まれる歌で、三輪山ではなく次のような山を示していることがありますのでご注意ください。

  • 明日香の神岳(雷岳)
  • 生駒郡竜田の神奈備山

三輪山はそれ自体が神とされ、三輪山を奉る大神(おおみわ)神社は本殿がないことで有名です。

三輪山 撮影 by きょう

0017: 味酒三輪の山あをによし奈良の山の.......(長歌)

0018: 三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや

0019: 綜麻形の林のさきのさ野榛の衣に付くなす目につく吾が背

0156: 三諸の神の神杉夢にだに見むとすれども寝ねぬ夜ぞ多き

0157: 三輪山の山辺真麻木綿短か木綿かくのみからに長くと思ひき

1094: 我が衣色取り染めむ味酒三室の山は黄葉しにけり

1095: 三諸つく三輪山見れば隠口の泊瀬の桧原思ほゆるかも

1118: いにしへにありけむ人も我がごとか三輪の桧原にかざし折りけむ

1119: 行く川の過ぎにし人の手折らねばうらぶれ立てり三輪の桧原は

1240: 玉櫛笥みもろと山を行きしかばおもしろくしていにしへ思ほゆ

1377: 木綿懸けて祭る三諸の神さびて斎むにはあらず人目多みこそ

1378: 木綿懸けて斎ふこの社越えぬべく思ほゆるかも恋の繁きに

1403: 御幣取り三輪の祝が斎ふ杉原薪伐りほとほとしくに手斧取らえぬ

1517: 味酒三輪のはふりの山照らす秋の黄葉の散らまく惜しも

1684: 春山は散り過ぎぬとも三輪山はいまだふふめり君待ちかてに

1770: みもろの神の帯ばせる泊瀬川水脈し絶えずは我れ忘れめや

2472: 見わたしの三室の山の巌菅ねもころ我れは片思ぞする

2512: 味酒のみもろの山に立つ月の見が欲し君が馬の音ぞする

3014: 三輪山の山下響み行く水の水脈し絶えずは後も我が妻

3222: みもろは人の守る山本辺は馬酔木花咲き・・・・・

3223: かむとけの日香空の九月のしぐれの降れば.......(長歌)

3224: ひとりのみ見れば恋しみ神なびの山の黄葉手折り来り君

3268: みもろの神奈備山ゆとの曇り雨は降り来ぬ.......(長歌)


 奈良 山の辺の道 桜井