万葉集: 蝦(かはづ)を詠んだ歌

2010年01月03日(日)更新


蛙(かえる)のことです。蛙には、殿様蛙、アマガエル、土蛙などがありますが、万葉集の20首に詠まれている蛙は、だいたいが、「河鹿蛙(カジカガエル)」のことと言われています。残念ながらこのページでは河鹿蛙(カジカガエル)の写真がありません。ご了承ください。

アマガエル 撮影(2000.8) by きょう

0324: みもろの神なび山に五百枝さししじに生ひたる.......(長歌)

0356: 今日もかも明日香の川の夕さらずかはづ鳴く瀬のさやけくあるらむ

0696: 家人に恋過ぎめやもかはづ鳴く泉の里に年の経ぬれば

0913: 味凝りあやにともしく鳴る神の.......(長歌)

0920: あしひきのみ山もさやに落ちたぎつ.......(長歌)

1004: 思ほえず来ましし君を佐保川のかはづ聞かせず帰しつるかも

1106: かはづ鳴く清き川原を今日見てはいつか越え来て見つつ偲はむ

1123: 佐保川の清き川原に鳴く千鳥かはづと二つ忘れかねつも

1435: かはづ鳴く神奈備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花

1723: かわづ鳴く六田の川の川柳のねもころ見れど飽かぬ川かも

1735: 我が畳三重の川原の礒の裏にかくしもがもと鳴くかはづかも

1868: かはづ鳴く吉野の川の滝の上の馬酔木の花ぞはしに置くなゆめ

2161: み吉野の岩もとさらず鳴くかはづうべも鳴きけり川をさやけみ

2162: 神なびの山下響み行く水にかはづ鳴くなり秋と言はむとや

2163: 草枕旅に物思ひ我が聞けば夕かたまけて鳴くかはづかも

2164: 背を早み落ちたぎちたる白波にかはづ鳴くなり朝夕ごとに

2165: 上つ瀬にかはづ妻呼ぶ夕されば衣手寒み妻まかむとか

2222: 夕さらずかはづ鳴くなる三輪川の清き瀬の音を聞かくしよしも

2265: 朝霞鹿火屋が下に鳴くかはづ声だに聞かば我れ恋ひめやも

3818: 朝霞鹿火屋が下の鳴くかはづ偲ひつつありと告げむ子もがも


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