DC−ACインバーター


車内にノートPCを積み込む場合、内臓のバッテリー駆動では稼動時間の問題があるので、外部電源に頼ることになる。車の電源(約+12V)からPC用の電源を得るためには、ノートPC専用の(メーカー純正品)車専用電源アダプターを使うのが正統派であるが、車専用の電源アダプターを発売しているノートPCメーカーは少ない。次の手としては、DC−ACインバータを使って、一旦AC100Vにしてしまう事だ。これならノートPCに付属しているACアダプターがそのまま使える。インバータを使ったときの問題は、AC電源の波形が本来なら正弦波であるべき所が、方形波または疑似方形波になることだ。これの意味するところは、単純に言えば、電源ノイズの増加になること。正弦波であれば、高調波は含まれないが、方形波になれば、高調波がかなり多く含まれる。回りまわって、今まで正常に動作していた、カーステレオやラジオなどにノイズを入れる事になる。次に考慮すべき点は、このAC100Vを何に使うかである。電源波形が方形波なので、使用する機器によっては正常に動作しないケースが考えられる。が、こういうのは考えても明快な解答が出てくるわけでもないので 、とりあえずやってみることだ。


左の写真は、現在使っているDC−ACインバータである。運転席の下に潜り込ませるようにして収納している。撮影のため、運転席を目一杯前に引いたので、このように見えるが実際は運転席の真下に来るので、ほとんど見えない。後部座席に人が乗っても足元の邪魔にはならない。今使っているタイプは300Wの出力を持つもの。以前は150Wクラスのものを使用していたが、故障したために取り替えた。車からAC100Vが取り出せるのは、何かと便利で、洗車のときの掃除機とか、電動ドリルにスポンジを付けてワックスがけに使うとか、用途はいろいろある。150Wクラスだとこのような使い方ができないので、300Wクラスのものを設置したわけ。インバータへの入力のDC12V(13.8V)はシガーライターから取り出している。トヨタ・カムリの場合キーOFFでシガーライターもOFFになるので、電源の切り忘れが無い。



この写真は、運転席を通常の位置に戻して撮影したもの。インバータの前に転がっているのは、シガープラグ用のソケット。ここからもDC12V(13.8V)が取り出せるようにしてある。このインバーターは、通信販売で関西の通販専門業者から買った物、当時で¥9,800だったと思う。ラジ*ラ*フとかア*ショ*バ*ド等の雑誌に広告が載っている。車には、ノートPCと外付けタイプのCD−ROMドライブ(AC−100用)が載っている。共に、AC100Vからの駆動であるが、現在までの約3年間は、インバータから来る電源のトラブルは無い。ただ、電源のノイズがFMラジオに混入するケースがあったが、ノイズフィルター等で処理して、現在は実用上の問題は無い。