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キハ110-223 & 224



ロングシートなのに、窓側の出っ張りは何ぢゃ???

磐越西線を中心とした新潟地区や村上以北〜酒田を中心とした羽越本線で活躍する新型気動車キハ110系。
外観上は個々の車輌に大きな差異は見られず、趣味的には食指の進まない車輌ですがここに掲げた2両は
生まれの関係から車内に特徴が ・・・

通称・秋田新幹線(盛岡〜大曲〜秋田)の改軌工事期間中、盛岡〜秋田間が不通となるため、首都圏〜秋田の
合理的な鉄道移動を維持するため北上〜横手〜秋田を結んだ特急「秋田リレー」号。改軌工事が済むと
特急としてはお役御免となりました。だからと言って新製後1年程で廃車には勿体無い。で、一般車に転用されました。
殆どは飯山線((長野〜)豊野〜戸狩野沢温泉〜飯山〜十日町〜越後川口(〜長岡))用に転用改造されましたが
ここに掲げた2両のみは新津に配属され、磐越西線や羽越本線を中心に使われています。

主な改造点は
・シートの変更(簡易リクライニング → ボックス&ロング)
・デッキの撤去
・外部塗装の変更(白地にピンク → 白地に緑)
などです。
これらの改造箇所や、改造されないまま特急時代の特徴を残している部分を見てみましょう。

← シート間のボルト部分が簡易リクライニングシート撤去跡
特急時代と一般車改造後では座席間隔が違います。そのため、一部に特急時代のシートの撤去跡が見られます。
ちなみに、冒頭写真のロングシートなのに窓側に出っ張りがあるのは、特急時代の窓側物置き場(?)の跡です。

←縦に点々と残るデッキ撤去跡  ←一般車は造りも若干違います
トイレ部分に残るデッキ撤去跡。左の写真にはトイレの角の部分に点々とボルトの列が見えますが、これが撤去跡。
対して最初から一般車として製造された車輌にはボルトの列が無いばかりか、トイレ区画の隅を切った形になってます。

←車内は軟らかめの光に包まれてます ←実はこっちのが車内は明るい
←蛍光灯にカバーつき  ←こちらは蛍光灯が裸
元・特急車のため、照明に気遣ってか蛍光灯にカバーがついており、車内は軟らかめの光に包まれてます。
対して一般車として製造された車輌は、蛍光灯が裸のままです。でも、実際にはこっちのが明るい車内になります。
写真では、元・特急車のが明るいですがこれはストロボ焚いたため。最初から一般車の方は、デジカメが
ストロボ不要と判断し焚かずに写したため。肉眼では大差無いようでも、機械はその明るさの違いを感知したようです。
尚、新津のキハ110は、車番が偶数はピンク系、奇数は青系のシートとなっているので、シートの色の違いは改造車
との関連はありません。

←このピンク色こそ、元・秋田リレーの証 ←一般車は白(銀?)なんですね
新潟に来た頃、新津に数両元・秋田リレーの車輌がいるのを知識として知っていましたが、車番までは知らず。
最初にこの車輌に乗った際、蛍光灯のカバーで「もしや」と思いつつも、確信を持てず。しかし、中間車に入って
貫通路を開けると、貫通路のゴム付近にピンク色。これぞ秋田リレー時代に纏っていたピンク色です。
改造の際に緑色に塗り替えたとは言え、ゴムをはずしてまで塗り替えなかったために残れたのでしょう。

 

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