中央本線としては東京〜塩尻〜名古屋なのですが、私の住んでいる所の関係で中央西線
(塩尻〜名古屋)はあまり乗っていないので今回は割愛させて頂きます。悪しからず。
で、高尾→甲府間なら間違いなく左です。大月近辺に右のが良い場所があるものの、基本的に
左に谷、右は壁です。トンネルも多く、山男列車の雰囲気もあります。勝沼ぶどう郷を過ぎると
甲府盆地に入り、一気に開けます。教科書で習った扇状地地形で、葡萄をはじめとした果樹園が
多い景色となります。
韮崎までは甲府盆地を走りますが、そこから七里岩と呼ばれる八ヶ岳の火砕流による丘陵を
登ります。で、右に八ヶ岳を望むようになります。八ヶ岳を見たいなら右に陣取った方が良いかも
しれません。但し、左も壁ではなく、南アルプスの山々が望めるので悪くはありません。
普通列車は甲府で乗り換えとなることも多いので、甲府までの列車は左、甲府から先は右という
のも良いかもしれません。
篠ノ井から長野を経て豊野までは市街地なのでどちらでも構いません。で、豊野から黒姫近く
までは右のが良いんですょ。特に豊野から牟礼までは右に谷、左は壁の典型的な山の中。古間を
出て暫く(R18とクロス)してからは左に黒姫山とか妙高山が見え、あとはずっと左のが良いでしょう。
直江津から柏崎までは左に日本海が望めるので、間違いなく左です。青海川とか鯨波あたりは
良いですょ。柏崎から再び内陸に入りますが、新潟まで私にとってめぼしい景色はありません。
右に千曲川、左は壁。これが延々と続きます。そのために「眺望車 ふるさと」という車が2両ある
くらいです。この「ふるさと」、窓側に向いたロングシートが進行方向右を向くように配置されています。
千曲川はとうとうと流れています。急流等のコレといった見所はありませんが、この景色を眺めて
いると心が豊になる気がします。
左手に北アルプスの山々が屏風のように立ちはだかります。特に冬は頂に雪を被り、それは
素晴らしいです。松本までは右もそれなりに見れる景色ですが、松本→明科の右は壁です。
山越えのトンネルが続きます。篠ノ井線はこの区間以外は左右どちらかの景色が必ず良いので
トイレへ行くならこの区間で済ませましょう。車内が空いているのなら、席換えタイム!
聖高原を中心とする区間。高原の景色が広がります。ごく一部で左後方に北アルプスが再度
屏風のように望める区間があります。席換えタイムをココにしても良いでしょう。
冠着トンネルを抜けると、日本3大鉄道車窓(他は根室本線狩勝峠と肥薩線大畑ループ。但し、
諸説あり)の一つ、善光寺平を望む絶景が広がります。勾配もキツいので、山際を大きく迂回しながら
高度を下げていくのも判りますし、景色も刻々と変化してゆきます。晴れていれば遠く妙高山まで
望めますし、夜は夜で夜景が綺麗です。
また、羽尾(信)、姨捨、桑ノ原(信)と三連続でスヰッチバックの駅が続くので、できれば各駅停車に
乗り、残り少なくなったスヰッチバックを体験したいものです。特急や快速だとスヰッチバックに入らずに
素通りしてしまいますからねぇ。もっとも、羽尾と桑ノ原は信号場なので、各駅停車に乗っても入るとは
限らないですが ・・
絶対右! と言っておきながらですが、定期の特急や急行に乗る場合は左から善光寺平を望むのも
一興です。と言うのも、振り子式電車を使っているために車体を大幅に傾けるので、左カーブ時には空
右カーブ時には善光寺平が窓上部スレスレという車窓になるので、旋回する飛行機に乗っているような
面白さがあります。尤も、酔う人はオススメしませんが ・・・
信濃森上までは基本的に左手に北アルプスを望む景色が続きます。信濃大町までは右も開けていますが
やはり北アルプスの景色には敵いません。信濃大町から白馬までの間は北アルプスが望めないものの
木崎湖・中綱湖・青木湖の湖畔を走りやはり左側が良いです。信濃森上から先は山の中の谷沿いを走り
千国近辺を除き、左に川、右は壁ですのでやはり左です。そして電化区間及びJR東日本の終端、南小谷に
着きます。
JR東日本もこの辺の事情を心得ていて、大糸線用に造られたE127系電車(ステンレス車体)は、左側が
ボックスシート、右側はロングシートとなっており、どちらに座っても左側の北アルプスの景色が眺められる
ような座席配置になっています。
南小谷を過ぎると非電化となり、会社もJR西日本になります。山の中でトンネル区間が多いですが、外を
走る区間では谷と川は左、壁は右、という区間が多いようです。
富士〜西富士宮間は平坦な市街地です(晴れていれば右手に富士山も)が、そこから一転、山の中へ。
左に富士川、右が壁という景色が鰍沢口まで続きます。鰍沢口から甲府までは甲府盆地。甲府盆地に入ると
市街地が多くはあまり期待できるような景色はありません。
湯谷温泉→三河槙原間は右なんですが、あとは概ね左のが良いところが多いです。特に、大嵐〜天竜峡間の
秘境地帯は、左に川、右は壁です。天竜峡以北の通称飯田北線は、右でも良いのですが、アルプスの山並みの
見れる左のが、どちらかと言えば良いかと思います。
高岡を出て暫くは市街地を走りますが、越中国分からは一転、海岸沿いを走ります。雨晴海岸は、蜃気楼で
有名な富山湾の一部であり、一見の価値があります。