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わが国(世界?)最強のロータリー除雪車。DD51ディーゼル機関車を基本に、夏場は貨物牽引、冬場はロータリー
除雪用につくられたもの。ただ製造両数は少なく、わずか3両しか製造されませんでした。
1100psのエンジンを2基積み、1基除雪1基走行使用だとDD14と同等、別の機関車に推してもらい2基除雪使用
ではわが国(世界?)最強状態となり、ロータリー除雪としては高速の約20km/h(DD14は約5km/h)で除雪できます。
ただ、このDD53がフルパワーで除雪すると除雪で飛ばされた雪の破壊力が凄まじく、電線を切るどころか民家の
窓を突き破って室内のピアノを壊したという、ウソがホントかわからない伝説が生まれるほど。
製造両数の少なさは、除雪能力が不足ではなくて「過大」過ぎたためと言われています。
1号機は除雪車としての使用写真を殆ど見ません。その写真の多くは宗谷本線塩狩峠のSL列車への補機使用。SL
引退後は新庄に移りましたがあまり使用されなかったようで、JR化前に廃車。現在は横川の「鉄道文化村」に静態保存。
ここに掲載する2号機は唯一の現役。信越本線の直江津〜妙高高原間の除雪用です。
3号機は上越線、特に石打〜水上間の上越国境で使用され、上越新幹線開業前のダイヤ過密時代には補機を付け
その高速除雪能力をフルに発揮して大活躍。但、近年の暖冬傾向や上越国境のダイヤが有り余る程になったコトから
平成13年に廃車解体となりました。
尚、2号機3号機共々、登場から50年代前半頃までは、夏場はロータリーヘッドをはずして同等性能のDD51の運用に
混じって羽越本線などの貨物列車牽引に使われ、その姿の写真もしばしば見受けられます。
ロータリーヘッド側 から 本体側 から
ロータリーヘッドの台車。除雪車の 本体の中間台車。空気バネの 本体両端の動力台車
ヘッドの台車は、線路面からの高さを 圧を変化させる事により、軸重を
一定に保つため、バネ無し台車です。
変化させる事ができます。
残念ながら近くからは撮れず、窓越しに助手席側から撮った判り難い写真ですが ・・・
←ヘッドの運転室 本体の運転室→
DD14と異なり、運転席・助手席ともに前を向いています。箱型車体だから当然と言えば当然ですね。