4日間に渡るインタビューでした。時間は短かったですが、うえやなぎさんの語り口が素敵で好感を持てました。うえやなぎさん曰く「あまり積極的に話さない方なのかなと思っていたけど、なかなか密度の濃い話がてきた」とのことです。新曲の宣伝だけでなく、剛くんはいろいろなことについて語ってくれています。上京した時の友達の見送りやホームシックの話などはちょっと切なかったです。たくさんの涙があって今の彼が立っているんだなって改めて感じました。 |
12月20日 |
剛 |
よろしくお願いします。 |
う |
キンキラの収録で来ているのを遠くの方からチラって見るけど、剛さんいつもめちゃめちゃ疲れているようにみえるんです。いったいこの青年は、なんでこんなに疲れているのかと思ったら、いやすごいスケなんですよ。これはしんどいだろうなと。すっごいすよね。 |
剛 |
そうですね、でも10代の頃に比べると楽。発言権もでてきて。
精神と体のバランスがなかなか保てないので、適度に休みを頂いて充電してというふうにやりたいのですが、ドラマとか入るとなかなかそうもいかないです。 |
う |
ソロアルバム2つ足したら、作った曲は30超えてると思います。アルバムになっていない作品なども含めると相当作っているのでは?ドラマ、KinKiとしての活動、そして作品を作っているのでしょう。モードって切り替えられるのですか? |
剛 |
切り分けたいのですが、どうしても重なってしまいます。ぼくは締め切りを守るタイプなので。とりあえずモードは切り替えていくしかないけど、ドラマと重なるとロケ地にギターを持っていって、芝居して、台詞覚えた後に曲書いて、それから寝たりとか...頭こんがりますけど.. |
う |
大変ですね。ニッポン放送に収録来る時は、しんどそうでいいです。許してあげます。(^o^) |
剛 |
アハハハ。 |
う |
今週からドームツアーやってるんですね。
22日に20枚目のシングルAnniversaryとアルバムを同時に発売ですね。
KinKiの曲は僕らみたいな40ぐらいのおっちゃんにも(ぐっと)来るんです。ずっと間違いなく良い曲ばっかりで。ベストアルバム必ず聴きます。手に入れます。好きになっちゃうんです。
Anniversaryの作曲は織田さんですね。曲は民族音楽調でアイリッシュ調な感じです。編曲は家原さんですね。
「ボクの背中には羽根がある」もそうですが、南米のペルーの曲のようで、駅前でああいう曲よくやってますよ。 |
剛 |
KinKiは本当にいい曲を提供してもらってると思います。 |
う |
どなたが民族音楽っぽいアレンジにしようと言ってるんですか。 |
剛 |
あの時期KinKiが変化球を投げてみようということになり、そうなりました。みんなで話し合ったような感じはあるんですが。 |
う |
若い人はどういうふうに捕らえるかわからないけど、おっちゃんはあいう曲はツボにはまります。 |
剛 |
10代の人はどんなふうに受け取るかはちょっとわからないですね。グッとくるかどうかは。
今回20枚目のシングルはAnniversaryというタイトルで、結婚してる方は奥さんと重ねながら聴いてみたりすると良いのではと。 |
う |
ややもすると「この人(奥さん)のどこが良かったのか?メモでもしときゃ良かったというのありますからね」(^_^;) |
剛 |
『キミヲアイシテル』っていう一言が飾らずに言えたらな、みたいな詞から始まってますので。
自分はまだ結婚していませんが。 |
う |
剛くんは、『愛してる』って言わなさそうですが。 |
剛 |
僕ですか?僕は言いますよ。
僕は結構恋愛すると普通ですよ。
言う時はちゃんと言いますけど。(^o^) |
う |
これから4日間ですけどよろしくお願いします。 |
剛 |
よろしくお願いします。 |
12月21日 |
う |
フリスク、一個、口にいれました。 |
剛 |
(フリスク)宣伝したいくらい(好き)なんですけど。 |
う |
昨日はモードの切り替えということを聞きました。
忙しいと思いますが、魚釣りは行けてますか? |
剛 |
行けてないです。 |
う |
釣るの、見るの、食うのどれが好きですか? |
剛 |
見るのが一番好きです。次に釣るのが。
今部屋に熱帯魚水槽5個あります。
飼い始めたのは今年です。一気に火がつきました。
魚はでかくなればでかいほど頭いいですよ。
冷凍赤虫というエサがあってそれをあげてしまったがために、それがおいしいということを理解ししまい肉食用のフレークはもう一切食わなくなっちゃったんです。なので今2日間エサを抜いてフレークをやってます。栄養バランス考えているので。エサ抜くとフレーク食うので、また赤虫そのあとやってというように。 |
う |
魚も剛さんの顔覚えるでしょ。 |
剛 |
顔は覚えてるんでしょうね。顔近づけるとふわーってきますから。
でも魚を飼うのには気合がいります。
恋愛してると無理だと思う、飼うのは。女いたら、魚を飼ってなかったと思います。寂しいってのもありますし、単純に魚が好きだってのもあります。
釣りをしてるときにやっぱり彼女いらんな、って思います。
昨日も水替えしたけど、大変だけど、手間かかるけど、かわいいってのがあって、今は魚とゲームとギターですね。 |
う |
そこに恋愛が入る時間がないですね。そこに入ってきた女性はひくかも。 |
剛 |
その子、困ると思うんです。僕のことすごい好きになってくれて、僕のこと何でも認めてくれる人ならいいですけど、「かまって、かまって」という子は、申し訳ないけど・・。いい感じにキスしようかという時に、水槽がおかしなことになったら、「あれゴメン」となるので(^_^;) |
う |
ケンちゃんはどうなってんの? |
剛 |
ケンシロウはTVにオレが出てても全然見ないし、オレが魚見てても興味示さないですね。魚見たり追ったりしないです。 |
う |
なんか家ん中すごそうですね。 |
剛 |
一人暮らしなんで、洗濯・掃除とかもひとりでやります。ひとりで十分楽しめる空間を作ってしまった感じです。友達として訪ねたら楽しめそうですね。でも冷凍食品の横に冷凍赤虫とか置いているので... |
う |
そこだよね、「なんで冷凍庫にそれ入れるの!」と。
ところで[si:]のジャケットは江ノ島ですか?ちょっといいですね、感動しちゃったんですけど。 |
剛 |
僕、水族館大好きなんで。 |
う |
ファンの方は、皆知っていると思いますけど。ぜひ行かれて下さい。2人で水族館の宣伝しちゃいましたね。 |
12月22日 |
う |
[si:]のジャケは全部江ノ島ですね。ほんとにいろんな曲に出会えて、作ってうらやましいです。 |
剛 |
とにかくLOVE2で拓郎さんに出会って、ギターに出会って、自分が精神的に落ちてた時に救われたのも音楽だったので、自分は音楽をやろうと思いました。基本的には独学です。細かいテクニックは教えていただきましたが。自分の感覚でやってきました。最初はバラードが好きだったのですけど、そこからブリティッシュロックにいって聴いていたのですが、気がついたらブルースにいって、ブルースからソウルファンクになってしまい、どんどん変わるものなんだなって思ってます。
シングル1枚目を書いてくれた山下達郎さんが「あせって音楽やる必要ない」って言ってくれて、「君がやりたいこと沢山あると思うけど、年を取るにつれてやりたい音楽変わるから、あせって音楽やる必要ない」と言ってくれた事ををすごく覚えています。とにかくいいミュージシャンの方々とセッションできる機会が本当に多かったので、それは本当に宝だなって思います。 |
う |
LOVE2を見ていても、僕ら拓郎さんの世代だから、まず拓郎さんがKinKiの2人とやるというのが信じられないわけですよ。それを組み合わせたきくちさんはすごいと思うけど。でも1回目見ても拓郎さん全然しゃべらないし、でもそういう2つの出会いが、ああいう物を生んでいくという過程が本当に面白かった。 |
剛 |
拓郎さんが「本当に君たちには感謝している」と言ってくれて。もちろん、僕たちもすごく感謝てますし、極めた方というのは、余裕というか紳士というか、こんなクソガキにすごく紳士にに教えてくれて、お父さんというわけではないが、そういう感覚で多くの時間も共に過ごしたし。ぼくもその昔拓郎さんと同世代だったら、多分最初反対したと思う。拓郎がなんでバラエティでんねんって。
僕は拓郎さんは時代とともに歩ける人なんだなって思います。年齢重ねると時代に取り残されるっていうのありますけど、全然そんなことなく、時代と肩並べて歩いていかれる人だなって。 |
う |
ところで今日CD発売日です。ファンの人にはいいXmasプレゼントですね。 |
剛 |
僕らはソロとかやっていますので、ファンの子には不安なのかもしれませんが、ソロは気持ち的には家から出かけてるくらいの感じなんですよね。KinKiKidsが家なんですよね。家に帰ることに不安はないですからね。気楽に帰る場所やから、帰るんですけど。光一君はミュージカルやって、僕は音楽やって、KinKiは踊りと音楽の融合だったりするので。2人でいる意味をライブでもアルバムでもCDでも見つけながらやっているので、ファンの子はソロ活動する度に「解散するんじゃないか」って言うんですが、光一君も僕も悲しいです。僕たち的には、家に帰ってきて「ただいま」と言う感覚でしかないので。ここに戻ってくるためのソロだったりもするので、ファンの方も理解して見守ってもらえるといいんですが。 |
12月23日 |
う |
キンキラ10年やってるんですね。 |
剛 |
長いですね。よくあれを電波に乗せてるなって思います。この間なんかここの廊下で釣りしましたから。1万円札で人が釣れるかってやったけど、釣れるんですよ。番組の終わりは考えていないけど、単純に自分たちのラジオっていうのが不思議な感じでした。
毎日来る収録の日におもろい話したな、みたいなことで頑張ってきましたが、こんなに長く続くとは考えてなかったです。 |
う |
二人が初めて出会ったのは? |
剛 |
光GENJIのコンのときに社長に紹介されたんです。「彼も堂本っていうんだ」って。「うそやろ」って感じでしたけど。向こうは僕を「やんちゃそうやな」って思ったらしい。僕のほうは「おとなしそうな、さらさらヘアのメガネをかけた細い男の子」ってイメージでしたね。 |
う |
2人はクラスにいたら同じGrになりそう? |
剛 |
ならないタイプですね、まず。あいつは地元に友達3人ていってました。僕は地元に友達いるんで。僕も人付き合いそんなに得意ではないですけど、あいつはさらに... |
う |
TV見ていると、光一ちさんが進行をまとめてゆき、剛さんがどっかいっちゃったりとかいろんなことするのを光一さんが「おいおい」ってする感じですが.. |
剛 |
カメラ回るとおとなしくなるのは僕ですね。世間に出るとおとなしくなるのは光一なんです。2人で原宿とか歩いたりすると光一はすごくおとなしくなる。 |
う |
2人でいくの? |
剛 |
仕事の合間とか昔は行ってたんです。寮生活の時とか。 |
う |
事務所の先輩Grで2人Grはないですね。なんで? |
剛 |
最初はKinKiも4人くらいでって考えていたみたいです。KinKi地方で集めて。
でもたまたま堂本が二人だったので、初デュオでいこうかと社長が考えました。 |
う |
KinKiKidsでなくKANZAIBOYAという名前だったと聞いたことがあるけど。 |
剛 |
一瞬なりました。いやでしたね。呼ばれるのいやでした。SMAPってかっこいい名前があって「俺ら何になるのやろ」って話していたときKANZAIBOYAですからね。 |
う |
レッスン2人で通ってたんでしょ。 |
剛 |
京都で待ち合わせして、僕最初のころよく泣いてました、ホームシックで。
奈良が大好きで、なんか東京というものがいやで、消されていく感じがして。
中学校転校する時に、みんなが校舎から顔出して「頑張れよー」って言ってくれて。
悲しくなっちゃって、すごい泣きながら帰ったの覚えてます。
先輩、後輩、ヤンキーの先輩とかもみんなが言ってくれたので.. |
う |
やっぱいろいろあるんですね。さまざまなことがあって今ですね。
才能豊かな2人であることは間違いないので、来年もいい仕事をいっぱいしてください。 |
剛 |
2005年の僕たちなりのいい作品作りをできればと思ってます。 |