開演前、ステージからは太鼓やギターの音が。あれっ？もしかして実際に音鳴らしているのかな〜なんて思ってたらふわっと照明が点いて消えました。なんと剛さん含めメンバーさんたちがすでに演奏を始めていました。演奏というより思い思いに音を静かに鳴らしていた感じ。（後にSWING-Oさんが6:15から始めたことをツイッターで明かしていました。剛さんの発案だそうです。）
剛さんは軽くパーマをかけたようなウエーブのかかった髪。でも耳の上は刈り上がっていました。青いジャケットに白地に黒の柄のゆるいパンツ。美しかったです。
♪インスト
剛さんだけが残り他のみなさんがはけて剛さんがピアノで音を奏でます。後ろのスクリーンは穏やかな水面の上に月。
ツクを思い出させる演奏でした。剛さんのピアノは柔らかく時に力強く響きこの水面のように静かで穏やかな気持ちになります。
「ぼくらは水の惑星地球で生まれた。ぼくたち人の体は水でできている。遡ることに勇気を持ちなさい。心を澄まして水声を聴きなさい。」という文字
字幕の内容も映し出される映像も東北公演から一新されていました。（字幕が早くて一部しかメモを取れてませんご了承ください。）
♪空が泣くから
インストの演奏が終わると太鼓が大きく打たれ、はじまりの時を告げるような感じでした。
「空が泣くから。僕らの道は続いている。僕らの恋や愛は続いていく。」の文字。
「水」をテーマにしたライブということでのいきなりの空に泣くからに圧倒されました。響く低音と力強い高音。平安神宮9/2に歌ったけど9/4に空が泣くからを歌わなかった理由。そしてあらためてこのライブで最初の曲として歌っている理由。水に対しての剛さんの想いが伝わってきます。コーラスの平岡さんとのコンビネーションがすごく良い感じの素晴らしい歌声でした。
♪NIPPON
「NIPPONを上から見ると龍が泣いているよう。凛とはった湖の上を走る霧のように魂を一直線で繋いで生きる。現在過去未来一直線に魂を繋げて走る」という文字。
NIPPONが♪から龍に変わりました。スクリーンに投影される日本地図も少し変わり♪から龍に見えるので不思議です。スローでとても大人っぽいNIPPONでした。
♪WhiteDRAGON
かなり曲のアレンジが変わっていました。というか別の曲になっていました。
ステージには松明がたかれレナードさんの太鼓がすごく効果的でした。
どの曲もそうなんですが大人っぽく蘇っています。
♪Love is the Key
「僕ら NIPPON人の愛でこれからも平和のスタイルは変えられる」の文字
スクリーンには上手から一人の線で描かれた人が歩いてきます。スクリーン中央で立ち止まるとそこで涙をこぼし始めます。たくさんたくさんこぼします。こぼした涙が下に落ちて輪状にに広がります。涙が止まるとまたその人が下手に向かって歩き始めます。人も地球も水からできていて循環している。そう感じました。
そしてこのスクリーンの涙をこぼす人の映像が剛さんの人生に重なりました。かすれ気味で歌うLove is the Keyは力強くもあるのですが、剛さんの傷みも感じ泣けて仕方なかったです。ここで剛さんのギターやピアノに赤い花が付いているのに気がつきました。
♪Say Anything
「山が海へと水を運ぶように、愛は求めるものじゃない。捧げてゆくものなんだ」という文字
座って歌い始めます。これが限りなく色っぽい。座り方、仕草、歌い方全て。性別を超えた色気を感じました。
♪時空
「今僕達の未来を映せばどんな色彩になるのだろう」という文字
剛さんがピアノを弾き始めます。
今回の時空は赤と青がテーマでした。（今までは緑が多かった気がします）青いレーザーが縦横無尽に会場を駆け巡ります。赤い玉や青い玉もスクリーン上を飛び跳ねます。近未来的なピコピコという音は新しい。宇宙を感じました。（SWING-Oさんかな？）太鼓が響き渡りドラム、ギター、ベース、ホーンが重なりあって壮大な時空が形成されました。
♪ソメイヨシノ
「産声をあげた日 僕達は水を奏でた。人生の最期の日にも 僕達は水を奏でた」の文字
人は人生の最初の日から最期の日まで水と共に生きているのだと。ぐっときます。スクリーンにはたくさんのソメイヨシノが左右対象に彩られます。綺麗な心に染み入るソメイヨシノでした。
♪街
「僕達は傷みを知るために涙を流し 傷みを知れるから 愛のために強くなれるんだ」の文字
まさに剛さんそのものだと思って泣きながら聴いていました。私達がいるここが剛さんの街なんだ・・愛おしくてたまらないです。
「近頃の空 やけに狭く映るな」を「近頃の愛 やけに狭く映るな」と変えて歌いました。
いろいろな想いが走馬灯のようにめぐりまた涙です。伸びやかな素晴らしい歌声の街でした。
♪縁を結いて
「溢れ出した 涙に沈んだ 〜 美しきくにを」まで歌詩が投影されそのあとに「水海天地球体・・愛」と。歌詩ではLoveと英語表記にこだわった部分を「愛」にしたんだと思いました。
SWING-Oさんの柔らかなイントロが素敵でまた違う縁を結いてのはじまりでした。
スクリーンには緑を基調としたの風景がこれも線対称加工され次々に生まれ重なり消えてゆく感じ。（BARFOUT!の画像のような感じ）
剛さんの声は柔らかく透き通って伸びやかでした。途中からドラム、ホーンなどが次々に加わりコーラスが重なって壮大なスケールの楽曲になりました。自分の気の持ちようなのかもしれないですが、平安神宮で聴いた縁を結いてと全く違う縁を結いてでした。未来に向けて縁を結いていこうという気持ちが伝わりました。
ここで全員がはけます。
アンコール
♪Nijiの詩
「僕達は水なんだから大きな虹をかけられるんだよ」という文字
スクリーンにはNijiの詩のPVが大きく投影されます。それは3D映画の様な立体感がありまるで水の中を漂っている気分になります。
Nijiの詩の素晴らしい歌声はなんて表現したらいいのでしょう。柔らかく力強く優しくでも流れに逆らわないしなやかさとうちに秘めたる意志の強さそんなことを感じながら聴いていました。あなたの歌声はきっと届くよ。世界へ。と思って聴いていました。
MCはままこさんが素晴らしいレポをしてくださっているので重なるのですが心に残った部分だけ書きとめておきます。
十人十色は最初ツアーの予定ではなかったということでしたが、結局追加で東北と奈良をやった感じになったそうです。
一方的に情報を受け取るだけのTVはずっとやめていたけど、地震を機にやはり買ったということでした。自分の力で何かできないかとずっと考えていたそうです。
ルールや立場、管轄という問題でやりたいことの妨げになることがあったということでした。ルールを守るということで悔しい気持ちで生活していたと。
自分は震災後に曲は書かなかった。その代わりに天河にお参りして手を合わせたと。
自然の中で生きているのだから自然と向き合っていきてゆくことが大切だということでした。
人の想像する力こそがテクノロジーだと。
今日はスペシャルゲストとしてスティーブさんと十川さんがステージに来てくれました。
今日だけなら参加できるということで駆けつけてくれたそうです。
十川さんは剛さんのキーボードで、スティーブさんは拍手で最後のセッションに参加してくれました。
ここからスティーブさんがクラップ教の教祖様になるというお話がありました。実際にツイッターに#クラップ教というタグができています。
今日のセッションのテーマは「大仏」
客席は「大仏さんdeミュージック」「平城京」という掛け声をかけることになり
セッションが始まります。
今まではセッションはほとんどステージ上でメンバーさんが思い思いに音を奏でていたのですが、今回私達がそれに参加するという画期的な試みが行われました。すごく楽しかったです。特に「平城京」という響きにテンションマックスになりました。
このあと恒例のBlue Berry。今日もこれでもかってくらい腰を振ってました。最後のジャンプは1+7+12回。最高に盛り上がってフィナーレを飾りました。
剛さん珍しく最後かなり息を切らせていましたよ。会場CO2だらけだとはぁはぁしながら言っていました。
そして日本人に残っている日本人の音を取り入れたい。日本人らしい愛で世界を救いたい。と。視野が海外に広がっているんだなって伺えます。とても頼もしいです。
奈良は素晴らしいところだから奈良に行きたいなと思ったら奈良にいって本当の自分を見つけてください。
自分のペースで自分の人生を楽しむ。
自分らしく自分にうそをつかず自分から逃げずに過ごしてください。
来年なにかが進んでいるという話です。もう少しで正式に発表できるということでした。
最後は「奈良の水の妖精堂本剛でした。」とマイクにチュッとキスして何度も手を振りながらはけてゆきました。
前半で聴かせて後半で盛り上げ感動させる。素晴らしい演出だと思います。
隣のお友達が途中で涙でコンタクトを流してしまうほどでした。二人で「泣きすぎだね」と(^_^;)
剛さんの進化はとどまる所を知りません。来年の活動がとても楽しみです。
一番上の桜の花びらの写真は、幸運にもセンターブロック最前列を射止めたお仲間さんの手元にソメイヨシノの時に舞い落ちてきた桜の花びらです。Yさん、ありがとうございました。
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