本編は一切MCがありませんでした。その代わりに各歌の前、スクリーンに剛さんの言の葉が投影されました。これがまた胸にぐっとくるものでした。
今の日本と今の剛さんの想いがシンクロしているようで心に響きました。 藍色がテーマカラーだったのでしょうか。チケットもグッズもステージも藍色が基調とされていて落ち着いた和の雰囲気でした。
ピアノが開演前にずっと流れていましたが、CDではなく生演奏されていたのですね。 そのまま縁を結いてのイントロがはじまりました。
♪縁を結いて 美しい剛さんの声でした。ちょっと緊張気味だったのは剛さんだったのか私だったのか。 美しい、優しい調べのような歌でした。この曲最後のほうでもう一度聴きたかったな。
♪NIPPON 日本地図が投影されました。そして「日本はト音記号に見える」という言の葉。確かに。 音楽と日本地図を結びつけるところすごいなって思いました。 剛さんが、この歌で日本にエールを送っているように聴こえました。
♪叶えKey 「痛みは未来を切り開く鍵だ」という言の葉。音コーナーで自分も演奏したので自分のパートが耳に入ってきます。
♪Love is the key 「愛は世界の誰もが知ってるぬくもり」と題されて始まったLove is the key. 包み込むようなLove is the keyでした。ギターの音色が物悲しい感じがしました。なぜかな。愛は温かいはずなのにね。自分の愛が足りないのかもなんて思いました。
♪PINK 「負けたくなかった」というメッセージが白からPINK色に染まりはじまりました。 剛さんがたくさん闘っていたころの歌。でも常に現実を見つめていた歌。壮大なアレンジのもとでPINKの蛍光灯のようなものが縦に何本も光り、剛さんがさらに闘ってゆくという決意がみえるような感じでした。
♪街 「ここを愛している。とてもとても愛している。」とスクリーンに流れ、街のイントロが。涙があふれて止まりませんでした。優しくて力強い街でした。私の目の前で歌っている青年の幸せな未来をただ願いたい。そう思って涙して聴いていました。
♪Say Anything 情感がとてもこもっていました。奈良は水がとてもきれいです。きれいな水が海に流れ出てゆくはずなのに、今の日本はそうではない。美しい日本を取り戻したいという剛さんの願いが込められているように聴こえました。
♪ソメイヨシノ 歌の前のメッセージが最後フェードアウトするのではなく、ばらばらに崩れ落ちてゆくさまが、「墜落した」を物語っていて胸にきました。万華鏡のような感じで桜が左右対称に投影されてはなびらがきらきら金色に落ちてきました。綺麗な景色の後ろに悲しみを感じとても切なかったです。
♪時空 ピアノには白いゆりの花が置いてありました。追悼の意があったのでしょうか。 「まっすぐに時の空を駆け抜けてゆきたい」という文字がスクリーンに投影されました。 緑のレーザーがまっすぐになったり扇型に広がったり、その先が波打ったりしていました。剛さんの生き方はまっすぐに時の空を駆け抜けているのではと思って聴いていました。おごそかで意志のある剛さんのピアノにホーンが加わり重厚な音を奏でていました。
♪赤いSinger 「鼓動は真実を教えてくれる。嘘はつかない」とスクリーンに流れました。 赤い照明が当てられ、スクリーンには大きな楕円が鼓動をイメージしてトクントクンしているようでした。剛さんの鼓動が私たちにとっての真実そのものだと思います。全身全霊で歌ってくれました。生で鼓動を感じることができてとても感動しました。
ここで全員がはけてしまいます。 会場からは剛コールと手拍子が鳴りやみません。
再び全員が登場し
♪NIJIの詩 この曲なんとなく覚えていました。WATERIZEで歌ってくれた曲でした。(剛さんは5年前と言ってましたが、WATERIZEは3年前だけど歌ができたのが5年前なのかな?)歌詞は全然覚えてなかったのですが、WATERIZEのレポを見ると少し歌詞が変わっているようです。「答えのない愛などない。終わりのない涙などない・・」という感じのラブソングでした。歌詞が今の日本にリンクしていました。縁を結いてにしろNIJIの詩にしろずいぶん前に書いた詩なのに今の日本を表現しているなんて剛さんすごすぎます。 この歌は希望と救いの見える素晴らしい愛の歌だと思いました。
NIJIの詩のあとからガラッと雰囲気が変わりました。 第2部という感じです。剛さんはやっとおはなしを始めます。剛さん、自分でも「かわいい」と言ってましたが、ほんとにかわいくてカッコよかったです。髪型は軽くウエーブがかかっていて右から分けられていて10代の頃の少年の顔をほうふつさせました。ほっそりした感じがします。服装は紺のジャケットの下にノースリーブの黒のTシャツ。その下に黒のタンクトップで、だんだんと脱いでいくのですが、かわいいけど二の腕がたくましいんです。(*^o^*)
今回のライブに関しては僕的にもミュージシャン的にも急なインフォメーションだったと。ふるさとからメッセージを発することができることは嬉しいと言ってました。 この大変な時代の中で自粛とかも大事だが普通の生活をすることも大切だということ。 奈良でライブをどうですかと言われてやることになったと話してくれました。
十人十色はプラス人プラス色の意味も込めた。 今回も10曲+1曲、ミュージシャンも10人+1人にした。 まず自分を見なさい。そしてそれに何かプラスしなさい。自分の色が変われば人もかわってゆくということを言ってました。
あと人のエネルギーを使いなさいと。テクノロジーに頼らずに自分でやれることは自分のエネルギーでやれということです。私には耳の痛い話でした。そういえばみなとみらいの最初の頃、世の中は便利になりすぎているってハイテク化された社会にしきりに警鐘を鳴らしていたことを思い出しました。そのうちツケが回ってくることあのころから剛さんは感じていたのかもしれません。
そして僕は僕として生きるだけと。そこには他人に左右されない確固とした意志を持った一人の男性がいました。かわいいのにとても男前です。
現実を見て現実を超えていかないと笑顔は作れないと言ってました。 今をしっかりみなければということです。
真面目な話だけでなく楽しいお話もしてくれました。 ミュージシャンは帰りの新幹線のチケットが間違って5日の昼のものだったそうで、気づかなかったらみんな帰っちゃって5日の晩はライブは剛さん1人の説法で終わっていたと笑い話を言ってました。
竹内さんがお誕生日で竹内さんは剛さんから愛ある突っ込みをされていました。 竹内さんの平安神宮での出来事(剛さんが伝説のギタリストと称した)に対してオーディエンスがかなり竹内さんにツイートしたらしいです。
ひとしきり楽しいMCのあと
♪CCK & Blue Berry いつものようにかなり盛り上がりました。 剛さんは私たちに背を向けて何度も何度もかわいいお尻を振り振りしていました。そのたびに悲鳴です。剛さん「僕はかわいい」と良く言いますが、何もしなくてももちろんかわいいのですが、こうするとファンが喜んでくれるというツボを心得ちゃってるんだと思います。まんまとはまってますけど。^^ メンバーのソロが途中であったのですが、そのときスクリーンにメンバーの映像がエッジが強調されたように投影されます。これが素敵でした。
Blue Berryのあとベースに持ち替えセッションをします。このベースがめっちゃ上手で気持ちがよくカッコ良かったです。
最後のMCで 「音楽の力もある。言葉の力もある。」と言ってました。剛さんの言の葉は剛さんの音楽と同様心に響くものだと思います。感じていきたい。
そして「苦しみは生きてゆくのに必要。その中であらたな発見がある。」と。苦しみを経験してきた剛さんならではの発言だと思います。
「現実を逃避しては自分の色は見つけられない。本当に自分になってはじめて人を愛したり、人に優しくしたりできる。」と言ってました。
「自分をみつけて生きていってほしい。」とも。
この日は新しい報告はありませんでしたが、翌日にたくさんの嬉しいお知らせが舞いこんできたようですね。
余談ですが、翌日5日の開演時間中、私は天河神社にいました。境内には私と友人の二人しかいませんでした。境内の椅子に二人で腰をかけてMVにも登場した拝殿を眺めながらイヤフォンで縁を結いてを聴きました。
凛とした空気を肌で感じ剛さんの透明感のある歌声が心に響きます。この歌がここで生まれたわけ、この歌声がこんなに自分に共鳴していることに感動し涙がとめどなく溢れてきました。ここでしか味わえない感動を味わいました。
連日のLFがほんの少し心配でしたが、実際の剛さんは静かで強くたくましく、ちゃんと前をみて自分の進むべき道を歩いているように見えました。今後の活動もとても楽しみです。
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