東京都渋谷区にある、とある小さな劇場での体験談です。
その日、ちょっとした知り合いの芸人さんが一人芝居のライヴをやるので見に行きました。日曜日の昼公演でした。そこは小さな劇場で100人も入れば超満員となってしうようなところです。客席は階段状(三〜四段くらい)になっており、大きめの椅子がギッシリ並べられていました。当然、最前列が最下段です。私は最後列(最上段)に陣取りました。最後列といっても最前列まで5m程なんですけどね・・・。何せ小さい劇場ですから・・・。
一人芝居が始まりました。一つの出し物(ネタ)が終わり舞台が暗転(真っ暗になること)。当然ですが、何も見えない状態です。にもかかわらず、私の左斜め前方に人が立っているのです。灰色の薄汚いジャンバーを着た小太りの薄汚いオヤジが後姿で・・・。
何であんな所に人が立っているのだろう?と最初はそう思いました。でも様子が変です。そのオヤジの立っている位置が最下段(最前列)なんですもの。その日は超満員でした。距離的には最下段なのに(私のいる所より2〜3m低い)何故か私の目線の先にいるオヤジ。もちろんそこは通路ではなく客席ですよ。ですから誰も入れないはずなんですけど・・・。
もう皆さんお分かりですよね。そのオヤジ、そこに立っているのではないのです。空中に浮いているのです。完全に・・・。
この世の者でないことが分かった瞬間、ひどい霊障を受けました。胸と胃の辺りが急に締めつけられるように苦しくなってきたのです。あまりの苦しさに胸を押さえながら前かがみなってしまう私。
そのオヤジ、こちらを振り向きもせず、すぅ〜っと天井に吸い込まれるように上がって消えてしまいました。しかしこの霊障は終演後もしばらく続きました。バスで帰宅する際、渋谷から離れるにつれて少しづつ霊障がなくなっていきましたけど・・・。
劇場などは霊が集まってくるとよく言われますけど、この劇場は特につくり(構造)がおかしいのです。なぜならこの劇場、教会の地下に造られた劇場だからなのです。
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