■□■ 原稿 ■□■
料理。食文化。歴史。コラム。メールマガジン。
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原稿『雑学いろいろ』
第4回「春はお花見山菜で」
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お花見の季節がやってきました。
全国各地で、桜の開花宣言もビシバシ報道されますよね。
私の気分も花見へレッツゴーゴーです♪
日本人はかなり昔から、春の行楽として「花見」へ行っていたのをご存じですか?
かの清少納言さんが書いた枕草子の95段に、ウグイスの声を聞きに、女房たちが揃って出かけるというお話があります。
ウグイスは別名「花見鳥」とも呼ばれるので、「ウグイスの声を聞きに行く」=「花見」と考えてもOKでして、つまり納言さんたちは花の咲いている行楽地へピクニックへ出かけたのでありまする。
この時に出された花見の肴は、下蕨(したわらび)。清少納言たちは、他の女房たちと共にずらりと並んで食べるのは下品で嫌よ、といって箸もつけずに終わりましたが、花見をしながら旬の山菜を食べるだなんて、優雅で素敵ですよね。
この平安ちっくお花見弁当を楽しむのであれば、山菜おこわのおにぎりなんか作ってみるのも良いかもしれない。
おこわの作り方は簡単なので、恐れる事はありません。

■山菜おこわ(4人分)

[ごはん]
米‥‥‥‥2カップ
出し汁‥‥2と1/5カップ
淡口醤油‥大さじ1
酒‥‥‥‥小さじ2
みりん‥‥小さじ2
塩‥‥‥‥1つまみ

[具]
わらび、ぜんまい、ふきなど。←スーパーでパック売りしているので、それを使うと灰汁抜きの手間が省けて便利です。
油揚げ‥‥1/2枚
出し汁‥‥2カップ
醤油‥‥‥大さじ2
砂糖‥‥‥大さじ1と1/2
みりん‥‥大さじ1
酒‥‥‥‥大さじ1
塩‥‥‥‥1つまみ

[飾り付け]
菜の花叉は絹さやの塩茹で少々。

1.米は洗って出し汁に30〜40分つけておき、調味料を加えて炊飯器で普通に炊く。
2.山菜、油揚げは1口サイズに切り分け、煮汁でにる。
3.炊きあがったごはんに、汁気を切った具を混ぜ、菜の花などを散らしてできあがり。

*おにぎりにするなら、握ったあとで、てっぺん部分に菜の花を埋め込むように飾るとビューティフルです♪