■第18話:『離ればなれに』

 ▲ デーテはハイジをフランクフルトに連れていくと言う。勤め先の親戚のフランクフルトでも一ニを争うと言う金持ちの体の悪いお嬢さんが、学友を欲しがっているそうでハイジをその学友にして将来を幸せにしてやるというのだ。おんじは、『連れていけるものなら勝手に連れていくがいい、だがハイジは行かんさ。行くものか』と我を張り、デーテを怒鳴り付ける。

 ▲しかしハイジはデーテについて行ってしまう。デーテの、フランクフルトに行けば何でも好きなものをお婆さんにおみあげに持って来れるし、今日中に帰ってくればいいじゃないの、との嘘を信じてしまったのだ。そう、大好きなお婆さんに、柔らかい白パンを食べさせてあげたい、ハイジはただそうしてあげたかっただけだったのだが。

 ▲ハイジのフランクフルト行きを知ったペーターは、おんじの小屋へ向う。しかしそこには、ハイジがフランクフルトへ行ってしまった事が信じられず、そして何故強引にでも引き止める事ができなかったのかと失意と怒りと落胆に沈むおんじが、ただ一人座っているだけだった。