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■ [声]  :宮内 幸平(故人)
■ [人物] :ハイジの祖父
■ [登場話]:フランクフルト編を除くほとんど

ハイジの父側の祖父にあたる。登場時は70歳。ドムレシュクの大きな農家で生まれる。青年時代はあまり評判が良くなく、いつも威張りくさって荒れ放題だった。いかがわしい連中とのつき合いで酒ばかり飲んだ暮れては、賭事にはまり、そのあげく農場や家まで失ってしまう。これが元で両親は死んでしまい、ドムレシュクを出て放浪の後、ナポリで兵隊になる。しかしケンカで人を殺してしまい軍から脱走し15年ほど行方をくらませていた。

その後グラウビンデン州の女性と結婚し、息子を授かるがしばらくしてその奥さんを亡くす。息子を連れデルフリ村にやってきて大工として暮らすようになるが仕事中の事故で息子も死んでしまう。この事故はおんじが神を恐れない暮らしをしてきた罰だと村人はおんじの事を責め、牧師は懺悔をおんじに要求したので、おんじは大変怒ってかたくなになり、誰とも口を聞かなくなってしまう。村人もおんじを避けるようになったのでおんじはそのうちにアルムの山頂に家を建てそこで生活するようになった。

山で暮らす事はおんじには、いがみ合い争う人の生活を否定する彼の考えを表す様だ。『鷹は人間が下界にごちゃごちゃと住んでお互いに腹を立てあっているのを笑っているのだろう。下に向ってこう言って嘲っているのだろう。お前達ももっと一人立ちになって自分の道を行き、私のように高い空を飛んでみれば必ず幸せになれると』#3での鷹になぞらえたおんじの考えを表すセリフ

堅い木で自作した生活用品(おわん、皿)やチーズを作りこれを必要なもの、主に山では手に入らないパンなどと交換して生活している。ちなみにおんじの作るそれらは大変質が良く、評判はいいようだ。

ちなみに「おんじ」はその名前の正確な表記はアニメ、原作とも無い。アニメでは「アルムおんじ」だし、原作では「アルムおじさん」となっている。このアルムの意味だが、ドイツ語でのAlm:アルプス地方の放牧地の事である、つまりおんじは「放牧地のおじさん」といった意味あいを込めた呼び名の『アルムおんじ』と呼ばれている。

ではなぜみんなそのような呼び方をするのだろうか?アニメではもちろん説明がないので原作からその原因をさぐってみると、デルフリ村の住民はそのほとんどがおんじとは親類関係にあたる者だからのようだ。デーテがおじさんと呼ぶのは、デーテの祖母とおんじの祖母どうしが、いとこだったからだし、村人もデーテの父方の親類が大半であるから、元々みな「おじさん」と呼んでいたとある。そしておんじが山で暮らすようになってからは「アルムおじさん(おんじ)」と呼ぶようになったのが事実のようだ。


アニメーションでの「アルムおんじ」について、あの厳しいが威厳のある髭のおじいいさんキャラクターは、海外ロケ時に立ち寄ったお土産屋さんにあった木彫りの人形からイメージを作っていったと小田部氏が後に語っておりました。