


|
時代は電脳暦(Viryual Century)へと更新された。 地球圏は巨大な企業国家群(Hyper Contents Provider)によって支配されるようになり、政治的にも文化的にも「中世的停滞期」ともいえる混濁した迷走状態を呈していた。 V.C.0084年 閉塞する地球圏に一つの転機が訪れる。 企業国家のひとつ、DN社が月面で資源探査中に既存の科学技術レベルを遥かに越えた高度文明の遺産である「遺跡」を発見したのだ。 DN社最高幹部会は「遺跡」のOT(オーバーテクノロジー)を秘匿、これを独占することによって、他の地球圏企業国家群等の競争勢力に対して優位を確保することを画策した。 その先兵として、彼らはOTによる新兵器”VR(バーチャロイド)”を開発、同時にVR配備の実践部隊を編成、武力強化を進めていった。 だが、時代は彼らの思惑とは異なる方向に推移していく。 VRを筆頭とするOTの用法を巡っての内部組織の対立激化、外部勢力の介入・・・ そして、V.C.00a0年(電脳暦は16進表示である)。 錯綜する状況の中、ついに「遺跡」そのものの暴走という最悪の事態を迎え歴史の表舞台に立った兵器・バーチャロイド。 人々はこれを駆り、「遺跡」の破壊・オペレーション・ムーンゲートへと赴く。 ・・・それは、後に続く終わりなき戦いへのプロローグであった。 |
|---|

