すぐれもの植物誌

枇杷

夕焼け色の冷たいドリンクはいかが。

蒸し暑い日本の夏にうってつけの、しかも殆どお金のかからない、暑気払いハーブが枇杷(びわ)です。

 あなたの裏庭で誰にも注目されることもなく、ひっそり茂っている枇杷の葉があったら、数枚摘み取って下さい。
枇杷の葉を煮出してよく冷やすと、爽やかな夏の清涼飲料が出来ます。見た目にも薄紅色で、ほのかに優しいフルーティな香りがします。 殆ど無味でくせがなく、麦茶がわりにどんどん飲めます。 

江戸時代には、枇杷の葉に漢方香料をブレンドしたものが、枇杷葉湯(ビワヨウトウ)と呼ばれて江戸や難波の庶民に親しまれていました。
 また、枇杷の葉をお風呂に浮べると湿疹やあせもに利いて、美肌効果があります。

 原産は中国中南部で、日本では、関東以西の暖地に育ちます。種子から育てると、実をつけるまでに、17年もかかるとも言われています。 そんなに時間がかかるものかどうか、あなたも試してみて下さい。

 11月から1月にかけて、地味だけれど、良い香りのする白い花をつけます。6月になって、下膨れのまるい黄色い実が橙色がかった来たら食べ頃です。もし、小鳥たちがついばんでいるようだったら、美味しい証拠です。みてくれは良くないけれど、食べてみると、お店で買う立派な枇杷と、味は殆ど変わりません。枇杷の果実は、中国や日本の独特のものです。

成分@葉             ネロリドール、ファルネソール、ピネン、カンフェン、ミルセン
成分A種子   アミダリン 鎮咳作用あり。
  薬効 湿疹、あせも・ 打ち身、捻挫・ 咳止め、暑気当たり、胃腸病
用法@枇杷湯 湿疹、あせも 葉約3枚をお風呂に入れる。
用法A枇杷エキス 打ち身、捻挫 葉30枚を1cm位に刻んでホワイトリカーに浸す。2‐3週間おいて濃した液を脱脂綿に浸して、温湿布する。
用法B枇杷茶 咳止め、暑気当たり、胃腸病、下痢止め 葉2枚をちぎり、400mlの水で半分量になるまで煎じて飲む。薬効が一番あるのは、9月上旬に採集した葉
用法Cビワ酒 疲労快復、食欲増進 果実1kg、ホワイトリカー1,8リットル、グラニュー糖150グラムを漬け込んで、3-6ヶ月後にこして、1日3回20ccづつ飲む。
用法D枇杷葉湯 清涼飲料 葉3枚を500mlの水で沸騰させた後、弱火で2-30分煮出す。粗熱が取れたら、葉を取り出し、よく冷やして飲む。